NIKE
1968年の誕生から今日まで、革新的なアイデアと卓越した技術力で世界のスポーツシーンをけん引してきたNIKE。
好き嫌いはともかく、NIKEを知らない人なんてほとんどいませんよね。
でも、どうしてNIKEがこれほど私たちを魅了してやまないのでしょうか?
単なるスポーツメーカーにとどまらない、NIKEの魅力をお伝えします。
Just Do It.に込められた思い
「どんなアスリートでも、最初の一歩を踏み出すことは簡単なことではない。行動に移る、その小さな勇気を持つ人々
そしてそうなりたいと願う人々を応援しサポートするのが我々の仕事。」
NIKEの創業者、フィル・ナイトの信念がこのJust Do It.という一文に込められています。
Just Do It.は単なるキャッチコピーではなく、NIKEの哲学と企業としての誇りを体現した言葉です。
それゆえに、フィルはこの言葉を日本語に訳すことを良しとせず「Just Do It.はJust Do It.」のまま、日本をはじめ世界中にNIKEの思いとともに広まっています。
ブランドの成り立ち
Zoom1. 日本のスニーカー販売からスタート?
今や世界No.1のスポーツメーカーであるNIKEですが、スタートは実は日本。
創業者フィル・ナイトが卒業旅行で訪れた神戸で見つけた、低価格で高品質なオニツカタイガー(現:アシックス)のスニーカーに惹かれアメリカでの独占販売権を獲得。
1964年、オレゴン大学の陸上部時代の恩師であったビル・バウワーマンと共同でナイキの前身であるブルーリボンスポーツ(BRS)社を設立。
オニツカタイガーの販売をスタートさせます。
低価格と高品質なシューズとして順調に売上を伸ばしていきますが、その後1971年オニツカとの提携を終了。
スウッシュがデザインされたNIKEとしての最初のシューズを発売します。
1978年には宇宙工学の技術からもたらされた、ソールに「エア」搭載した世界初のシューズ「エアテイルウィンド」が発売。
まだまだ課題の多いシューズではありましたが、NIKEのチャレンジ精神と革新性を体現する象徴として強烈なインパクトを残すことに成功しました。
その後も新たな変化とアップデートを繰り返しながら、世界中で巻き起こったバスケットブームやストリートファッションとも結びつき、
単なるスポーツウェアを飛び越えた”文化”として私たちの生活に根付いていきます。
Zoom2. 実は擬音?スウッシュの意味
NIKEのブランド名がギリシャ神話の勝利の女神「ニケ」にちなんで名付けられたというのは有名な話ですが、
そのロゴ”スウッシュ”の意味を知っていますか?
グラフィックデザインを専攻していた女子学生キャロライン・デビッドソンによってわずか35ドルの報酬でデザインされたスウッシュは
実は「人が走り抜けてゆく時の音」を擬音化したものなんだそうです。
ロゴ自体もスピード感や躍動感が見事に表現されていますし、スウッシュ、、、なんだか速そうです。
<革新と創造->
NIKEの経営理念は「世界中のすべてのアスリートにインスピレーションとイノベーションをもたらすこと」。
常に新しいことにチャレンジしつつ、アスリートに寄り添う精神を忘れない。
その精神はアスリートをも飛び越えて、ファッションや音楽、私たちの心も揺さぶり続けるのかもしれません。